静かな池に小石を投げると
 円い波紋が大きく広がって
 どこまでも延びていく。
 人間の考えも行いも
 善悪ともに一たび動いた心の波は
 永遠にのびていく。
 正しい波、喜びの波の源をつくろう。

                                                 
 
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生き方は、変えられる
人生を百倍楽しく生きるために
禅の十六戒・八大人覚 
     発行 風詠社   発売 星雲社
 

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 1500円(税別)


生き方が、仏教  禅の十六戒・八大人覚

はじめに  
 愚僧が悩みごと相談を受けはじめてより二十年が経ちました。悩みごとを聞いて欲しい、そんな相手先を求めて「心の悩み・人生相談」のキーワードで検索して、電話やメールで相談をお寄せになります。悩みの解消にならないかもしれませんが、聞かせていただくことで、ちょっとでも気持ちが安らげばとの思いから、応対させていただいております。

 生きているかぎり、苦しみや悩みは尽きません。一つの苦しみや悩みが解消できても、また新たな悩みや苦しみが生じます。
 なぜ悩みや苦しみが絶えないのかということですが、その原因が他にあるのでなく自分自身にあるからです。だから生き方を変えるということに気づくべきでしょう。

 悩み苦しみの根源である煩悩が燃えあがらぬように、煩悩の炎を滅除せよということです。ところが、人は煩悩の入れ物ですから、尽きることなく煩悩が湧いてきます。悪貨が良貨を駆逐するといいますが、煩悩が仏らしさを駆逐してしまうと、身心は乱れて、悩み苦しみを自分で招いてしまいます。悩み苦しみが深刻なものであれば、心身ともに病んでしまい、最悪の場合には立ち上がれなくなるから、自己管理はとても大切です。

 人は生まれながらに自性清浄の心がそなわった仏であるから、仏らしい生き方である戒を保つことで仏らしく生きられる。悩み苦しむことなきように、日々の生活において戒を保つ生き方をしなさいと、お釈迦様は教えられました。
 戒とは自性清淨心そのものですから、戒を保つ生き方を心掛けよということです。それで、まず懺悔して、そして仏法僧の三宝に帰依し、三聚浄戒、十重禁戒をいただくことを道元禅師は「教授戒文」で説かれました。

 お釈迦様は最後のご説法に八大人覚を説かれました。八大人覚とは覚知すべき八種の法門で、少欲・知足・楽寂静・勤精進・不忘念・修禅定・修智慧・不戯論です。お釈迦様が最後にお説きになった八大人覚の教えは、如来の究極の正しい安らぎの心であるから、道元禅師もご自分の最後の教えとして「正法眼蔵八大人覚」を説かれました。

 お釈迦様が生きられたのは二千五百年も前のことです。そして道元禅師が生きられたのは、お釈迦様から千七百年を経た時代で、今から八百年前のことです。
 人類は猛烈な早さで知識や技術を高めてきました。そしてそれは、ますます加速度的に進展しています。現代という時代は知識や技術の高まりがさらに加速しています。人間のつくり出した人工知能が、やがて人間の能力を超えてしまうのではと、そんな予測もされるようになりました。

 現代は人の交流も、情報や金融や物流も全地球的に瞬時に行き交っています。人口爆発に食料の生産がついていけません。経済の動きは国境や民族の枠を超え、繁栄と衰退、競争と格差を生じさせています。独裁国家の覇権の動き、経済と金融の危機、地球規模での環境破壊、宇宙にまで広がった戦争の恐怖など、地球規模で不安要因が広がっています。

 人々は日常の生活においても精神的、肉体的、経済的な不安を抱えながら生活しています。時代とともに人間関係における不安も多様化し、人々の悩み苦しみの様相も変わってきたようです。こうした時代に生きていくのに何をよりどころとしたらよいのか、人々はそれを模索しているのでしょう。

 もろもろの苦悩は貪欲がもとで煩悩が燃えあがることから生じます。それで、煩悩が燃えあがらぬように心掛ける、また煩悩が燃えあがってしまっても滅除する。そのために、教授戒文の十六戒をよく保ち、そして八大人覚を覚知する生き方が説かれているのです。

 自らの貪欲からもろもろの煩悩が生じます。ですから、戒を保つことで日々の生活において仏らしさが保たれる。八大人覚を覚知することで煩悩の炎を滅除して、安楽の境地を持続することができる。禅の十六戒を保ち、八大人覚を覚知することで、人は仏らしく生きられると説かれています。

 人には生まれながらに仏らしさがそなわっているから、人は本来仏です。したがって、自性清淨心を自覚する生き方をしたいものです。そして他を救い他と幸せを分かち合うことができれば、苦悩なく安らかな寂静の境地を日々に持続することができるでしょう。

 日常の心得として教授戒文をいただき、よく保ち、人生の道標として八大人覚を覚知して「人生を百倍楽しく生きる」これを願いとしたいものです。
 この本が、今、悩み苦しみなく生きているのだと実感できる、そんな日々の生活を実現していくための一助になれば幸いです。

第一章 身心一如
・人間とは「世の中」
・人生三万日というけれど
・悩み苦しみの根源は他にあらず
・身心一如

第二章 生き方は、変えられる

・時間と存在
・仏性というエネルギー
・本来無一物
・修証これ一等なり
・生き方は変えられる
・さとりを実践する
・苦悩なく生きる      

第三章 禅の十六戒 日常の心得

・教授戒文(きょうじゅかいもん)
・懺悔文(さんげもん) 身口意の三業を清淨にする
・三帰戒(さんきかい) 仏法僧の三宝に帰依する
・三聚浄戒(さんじゅじょうかい)
 摂律儀戒(しょうりつぎかい) もろもろの悪しきことを絶つなり
 摂善法戒(しょうぜんぼうかい) もろもろの善きことを行うなり
 摂衆生戒(しょうじゅじょうかい)  もろもろの衆生を利益(りやく)するなり
・十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)
 不殺生戒(ふせっしょうかい) 命は殺さず生かすこと
 不偸盗戒 (ふちゅうとうかい) ぬすまないこと
 不邪婬戒(ふじゃいんかい) 婬欲を貪らないこと
 不妄語戒(ふもうごかい) うそ偽りをいわないこと・
 不酤酒戒(ふこしゅかい) 迷いの酒に酔わず、他をも酔わせないこと
 不説過戒(ふせっかかい) 他人のあやまちをあばきたてないこと
 不自讃𣪘他戒(ふじさんきたかい) 自分の徳をほめて他人をそしらない
 不慳法財戒(ふけんほうざいかい) 財や法を施すのを惜しまないこと
 不瞋恚戒(ふしんいかい) うらまない、おこらないこと
 不謗三宝戒(ふぼうさんぼうかい) 仏法僧の三宝を誹謗しないこと

第四章 遺教経に学ぶ

・形あるものは壊れゆくものである
・人生の道標 八大人覚 (はちだいにんがく)  
 少欲(しょうよく)  少欲の人には、安らぎがある
 知足(ちそく)  足を知る人は、五欲にまどわされることがない
 楽寂静(ぎょうじゃくじよう)  一時の寂静に、安楽あり
 勤精進(ごんしょうじん)  不断の努力が、困難をなくす  
 不忘念(ふもうねん)  正法を念じて、心に銘記すべし
 修禅定(しゅうぜんじょう)  坐禅を修するところ、仏心があらわなり 
 修智慧(しゅうちえ)  耳に聞き心に思い身に修せば、菩提に入る
 不戯論(ふけろん)  戯論を捨離するところ、実相あらわなり

第五章 人生を百倍楽しく生きる
・静慮
・洗面
・幸せの条件
・三つの幸せ
・人生を百倍楽しく生きる
・禅タイム

 

人生の標準時計
 生き方上手の術を身につければ
 悩み苦しみの迷路から抜け出せる
  人生の標準時計に
  生き方を合わす、それが
 
苦悩なく生きる術


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    発行 風詠社
    発売 星雲社
   
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 心の悩み・人生相談
 二十年の禅僧が語る


      
  
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 卒哭(そつこく)
 
生き方を、変えるした

   一日一話が、生き方を、変える
 人の死に向きあい
 死別の悲しみから
 立ち直る力をつける
 「卒哭」とは、
 泣くのをやめる、
 「生き方を、変える」
 ということです。

 死を見つめるとは
 生きることを思うことです。
 この本の100の話を
 読み終えれば、
 死別の悲しみ、
 つらく悲しい日々の中にこそ、
 楽しいことが見つかるでしょう。
 今まで気づかなかったことが
 あるはずです
 
命日~満中陰(49日)
 ~卒哭忌(百か日)の間に
 お読みいただく本です 

 
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