坐禅 禅タイムで心の健康ずくり

いつでも どこでも
ちょっと一時・・・坐禅をしましょう
人は生かされているから、ことさらに姿勢や呼吸を意識しない、
けれども欲のおもむくままに生きているから、人はつまずきます。

真っ直ぐ背筋伸ばして、呼吸を整えます、
人生いかに生きるべきか、
周りや、進むべき方向がよく見えてきます。

こだわらない ・ とらわれない ・ こころゆったり
心身の疲れをいやし活力ある生活を


イスにすわって・・・椅子坐禅

椅子坐禅


身体を整える

  
椅子にどっしりと腰掛ける、背筋を伸ばし、顎をひく、
    両肩の力を抜いて、耳と肩・鼻と臍とが垂直に
    手は右手のひらの上に、左手を重ね、

   両手の親指を向かい合わせ、かすかにふれあわす

   口は閉じて、
   
目は自然に開き約1m前に視線を落とす
  
姿勢を整え、上半身を左右に緩やかに揺らして
   
背筋を立て、しだいに動きを止め、身体を安定させる

息を整える
  
身体が安定したら、腹の底から息を吐くように
   
大きく深く数回呼吸する、
   
そして口を閉じ、歯もかみ合わせて
   
静かにゆっくりとした、鼻からの呼吸に変える

心を整える

   
身体と息が調ってきたならば
    
心落ち着け静かに坐る
     耳に聞こえてくる音も聞き流し

    脳裏に浮かぶ事柄にも
     気にかけず、只ひたすらに坐る


欠気一息(かんきいっそく)  


 仕事でストレスを感じて体調を悪くするのではないかと、心配している人は意外に多いようです。ストレスの原因は外部からのさまざまな刺激によります。暑さ寒さなどの物質的な刺激や怒り不安などの心理的なものもあります。こうした刺激によって心や体に負担がかかることで、身心に歪みが生じることがストレスです。

 日常生活から考えられるストレスの原因としては、仕事によること、人間関係、睡眠不足等々でしょう。そして突然のこととしては、天災に襲われたり、事故や身内や知人の病気や急死です。その他心配事が重なったりすると、心身ともに病んでしまいます。

 ストレスからくる病気はさまざまです。ストレスの症状は心と体のあちらこちらにあらわれます。人間の各臓器等の働きを整えるための命令を体の状況に合わせて脳から発しています。この命令を伝達する神経は自律神経とよばれ、交感神経・副交感神経という二つの神経でなりたっている。交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキのような役割をしてバランスをとることで生命維持にかかせない呼吸、血圧、消化、排泄、体温調整など各臓器の働きを調整している。ストレスによってこの調整のバランスが狂ってしまいます。

 人の話が聞けなくなったり、人に会うことも嫌になる。集中力が衰え、仕事に意欲を感じなくなる、学校や仕事に行けない、気分が落ち込み、何をしても気持ちが晴れない、無気力になった、これまで楽しいと思ったこともそう思わなくなり、興味があったものにも興味を感じなくなり、楽しいと感じることがなくなった。そういうことはだれにでも時々はあることですが、うつの前兆かもしれません。

 一時的なことで気持ちの転換がはかれたら、日常生活が出来ます。ところが、自分はだれからも必要とされていない、生きている価値もないから、この世からいなくなったほうが、などと思うようなことがあったり、気持ちがイライラして自分自身の感情も自分で抑えられないとなると問題です。

 こうした自覚症状が長く続き、かなりはげしい場合はストレス疾患が考えられるから、早めに専門医の診察を受ける必要があるでしょう。日常、自分はストレスを感じていても、なんとかストレスを解消できている、それでもうつになるかもしれません。

 何ごとにも意欲を感じない、気分が落ち込み気持ちが晴れない、落ち着かない、など、気持ちが不安定なとき、すこし時間があれば五分でも十分でもいいですから、静かに坐ってみましょう。

生き方の心得の一つは、背筋を真っ直ぐに、姿勢正しくです。
生き方の心得の二つは、ゆっくりと吐き出す呼吸法、長息です。
生き方の心得の三つは、執着しない、とらわれない心です。
                何ものにも執着せずとらわれなければ
                気持ちもゆったりとしてきます。

欠気一息とは、気を長く吐き出して呼吸を整えることです。
お腹の底からゆっくり吐き出す呼吸法で自律神経のバランスが整い、
リラックス状態になります。
姿勢正しく、長息、とらわれない心、
この三つを生き方の心得としたいものです。
 
   背筋のばして息をゆっくり吐く呼吸法

 私たちは本来の自己である自分という生命体に素直な生き方をすべきところ、自我の欲望のおもむくままに利己的な生き方をしているから、自分自身で悩み苦しんでしまいます。悩み苦しみが解消されずに重なり蓄積していくと心身の不調をきたします。

 悩み苦しみのない生き方とは、姿勢を正し、呼吸法を変えることです。
 姿勢を正すとは「左に側ち、右に傾き、前に躬り、後に仰ぐことをえざれ」、常に意識して背筋伸ばし前向き姿勢で素直に生きることです。
 呼吸法を変えるとは、常に意識して、ゆっくりと吐く呼吸法によることです、 長息は長生きに通じます。

 姿勢を正し呼吸法を変えることによって、脳波の
α波により自律神経(交感神経・副交感神経)が整調されて、ストレスの解消や、自律神経失調症を防ぐことにもつながるそうです。

 また、背筋のばして姿勢を正し、息をゆっくり吐く呼吸法によって、脳内の神経伝達物質のひとつであるセロトニンが増えるそうです、すると、ほかの神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリンをコントロールし精神を安定させ、不快感が鎮まり癒される、セロトニンにはこのような作用があると言われています。セロトニンが不足すると感情にブレーキがかかりにくくなり、うわずった気持ちで落ち着きがなくなったり、あるいは無気力な状態や、うつ病になりやすいなどといった指摘があります。

 背筋のばして呼吸を整えることによって、セロトニンが増えて心身が安らかになるという効果が最近わかってきました。時々試してください、元気が出ます、希望がわいてきます。自然の活力を体いっぱいにいただいて生気がみなぎってくるでしょう、自分らしく生きる、身の丈に合わせた生き方をする、背伸びしない、この開き直りが大切です。

 背筋のばして息を整えることによって、悩み苦しみのない本来の自己である生命体にたとえ一時でもたち帰れます。生かされている自己という生命体である自分の本性(仏性)に気づき、そして他に生かしてもらっているから他を生かし他とともに生きる、この生き方を心掛けることによって悩み苦しみを払拭した生き方ができるでしょう。

 にごりなき 心の水に すむ月は 波もくだけて 光りとぞなる  道元禅師 
 生きる姿勢を正し、目覚めようとする心を発す

 人は夢の彼方から生まれてきて夢の彼方に帰る、それで左に人、右に夢、合わせて儚いという字にして、人生は儚いという。

 人生が一瞬の儚いものであるからこそ、ぼーとして、日おくりをしているとすぐに老いてしまう。それでしっかりと目を見開いて自分の脚下を照顧せよ、現前の世界をしっかりと見据える、物事のほんとうのところを見失わないように、いつも眼を見開きなさいと、すなはち目覚めよとお釈迦様は教えられました。

 生きる姿勢を正すことが大切です、いつも背筋を伸ばして前向き姿勢を心掛けることです、前かがみで背中を丸めた下向き姿勢では気持ちがふさがってしまいます。
 次に呼吸法を変えることです、普段の生活では無意識に呼吸していますが、時々意識して息をゆっくり吐きましょう、不思議と落ち着きがでてくるものです、ゆったりとした、安らいだ気分になれます。

 日々、真っ直ぐな生き方をする、「左に側ち
(そばだち) 右に傾き(かたむき)、前に躬り(くぐまり)、後に仰ぐ(あおぐ)ことをえざれ」と、姿勢を正して、しっかりと大地に自分の身を整えて息を整えよ、心を整えよ、良く整えし我が身こそ仏なり人間なりと、道元禅師はお示しになられました。

 一瞬の儚い人生ですが、毎日がはじめての今日、初めての私ですから、この上もなき幸せとは、今、人生に目覚めることです。いつも真実をもとめようと努力する生き方こそが目覚めであり幸せです。人生、日々修行であり修行こそが悟りすなはち目覚めであり、幸せです。

 目覚めようとする心を発すか否かが、我が人生にとっての幸不幸の分岐点となる。
自分自身の仏心に目覚めなくして、他に幸せを探し求めても、空虚なものを追いかけているにすぎません。自己の仏心を呼び覚まそうと努力するところに、人生が楽しくなるでしょう。


 大地の高さに身をおき
地球の呼吸と命の歩みに合わせて
しばし静かに坐ってみましょう

禅を通して新たな自己をみつけてみませんか
神応寺は、「曹洞宗認可参禅道場」です

企業や地域への「出前坐禅会」
「出前法話」も行っています

坐禅のパンフレットさしあげます
      
全国坐禅会・坐禅の仕方 http://www.sotozen-net.or.jp/
             
  曹洞宗神応寺
  
亀岡市千歳町毘沙門
   
JR嵯峨野線 亀岡駅 北へ4キロ
   保津川下り乗船場より車5分

         mail@jinnouji.com 
           TEL 0771-22-1896
           FAX 0771-22-6896



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