和尚の一言
         

楽しく生きる智慧  和尚
   やさしい心、美しい心があれば、人は生きていける
       
   
色即是空・・・・・人はだれでも
        諸々の条件がそなわったからこそ
        この世に生まれてきた
       
空即是色・・・・・人はだれでも
        さまざまな条件に支えられているからこそ
         この世で今、生きている
                     

    
 
 
   月面からの地球
         
仏教で生き方が変わる

さまざまな悩みや苦しみを感じるのは
今、生きているからでしょう
悩み苦しみのない生き方ができれば
それは理想ですが
はたして、悩み苦しみなく生きられるでしょうか

悩み苦しみとはなんでしょうか
どうして悩み苦しみが生じるのでしょうか
悩み苦しみなく生きられないのであれば
覚悟を決めればいい
悩み苦しみながら、どう生きるのかを考えればいい

さまざまな悩み苦しみを生み出しているのは
わがまま勝手な生き方をしている
自分自身かもしれません
心を鍛え、自分を変えていくと
悩み苦しみから自由になれるかもしれません

悩み苦しみのない生き方を願って
日常の生き方において
心を清め、自分自身を変えていく
悩み苦しみのない生き方とは
一生、日々是修行ということでしょうか

でも、・・・悩み苦しみがあるから、
      人生は楽しいのかもしれません
      悩み苦しみながら生きていくことが
      楽しい人生なのかもしれません・・・

 

          

    
    今ここに
    命いただき 生きている
    身をつつしみて 欲ばらず
    あたたかき 心育み 生きぬかん


    ひたすらに
    心しずめて 只坐る
    人はそのまま 仏なり
    あわす手の 我が身なれども ありがたし


    生きしもの
    尊き命 ささえあい
    願いおこして 他を救う
    めざめよう 喜びの人生 今に生く

  

 無常迅速  生死事大なり  時は人を待たず    OPEN YOUR MIND
   人生を百倍楽しく生きるために

日常の心得   日常の心得

 
良い習慣を身につけ、日々幸せな人生を生きましょう

懺悔文(さんげもん)   

我、昔より造りしところの諸々の悪業(罪、悪いわざ)
皆、無始の貪瞋癡
(むさぼり、いかり、おろかさ)による
身口意
(からだ、くち、こころ)よりの生ずるところなり
一切、我、今、懺悔したてまつる


            

三帰戒さんきかい三つの帰依の信仰

仏法僧の三宝に帰依します

南無帰依仏(なむきえぶつ)・・・仏に帰依し、真理を求め生きる
仏・・・仏は是れ大師・・・・ならびなき無上のみ仏に帰依します
南無帰依法(なむきえほう)・・・まことの法に帰依し、真理の教えに生きる
法・・・法は良薬・・・・・・・・あやまりなき清浄のみ教えに帰依します
南無帰依僧(なむきえそう)・・・道を求める僧に帰依し、和合して生きる
僧・・・僧は勝友・・・・・・・争いなき和合のみ弟子に帰依します

三聚浄戒さんじゅじょうかい)・ 三つの清らかな誓願

すべて悪しきことをなさず、善きことを行い、
みずからの心を清めること、
これがもろもろの仏の教えである。
〈法句経〉

 しょうりつぎかい
第一摂律儀戒・・・すべての不善を為さない・・・悪いことをしない
 しょうぜんぼうかい
第二摂善法戒・・・あらゆる善行に励む・・・・ 良いことはすすんでする
 しょうしゅじょうかい
第三摂衆生戒・・・世のため人のために尽す、これ仏(人)の生き方なり

            

   十重禁戒  じゅうじゅうきんかい十条の戒めの実行
ふせっしょうかい
第一不殺生戒・・・・・生命あるものをことさらに殺すことなかるべし
生きとし生けるものの命は互いを生かしめるから尊い
ふちゅうとうかい
第二不偸盗戒・・・・・与えられないものを手にすることなかるべし
盗んではいけないと思う自分の心までも、なくしてはいけない
ふじゃいんかい
第三不邪婬戒・・・・・道ならざる愛欲を犯すことなかるべし
(邪)よこしまな、(婬)みだらな行いはつつしむべき
ふもうごかい
第四不妄語戒・・・・・・いつわりの言葉を口にすることなかるべし
(妄り)みだりになることは、うそいつわりの言葉からなり
ふこしゅかい
第五不
酉古酒戒・・・酒に溺れて生業(なりわい)を怠ることなかるべし
自身で溺れたり、他に翻弄されたりして自分を見失なわない
ふせっかかい
第六不説過戒・・・・・他人の過(あやまち)を責めたてることなかるべし
自分のことはさておいて、他人の(過ち)あやまちをとがめない
ふじさんきたかい
第七不自讃毀佗戒・・己を誇り他の人を傷つけることなかるべし
慢心は人間関係を(毀)こわすなり
ふけんほうざいかい
第八不慳法財戒・・・・物でも心でも施すことを惜しむことなかるべし
財や物、心でも(慳)おしむことなく他に施したい
ふしんいかい
第九不瞋恚戒・・・・・・怒りに燃えて自らを失うことなかるべし
(瞋)目でいかり、(恚)心でいかることなく、やさしくありたい
ふぼうさんぼうかい
第十不謗三宝戒・・・・仏法僧の三法をそしり不信の念を起すことなかるべし
仏法僧の三宝を(謗)そしることなかれ

        証(さとり)に始めなく、修(修行)に終わりなし、
        人の一生は、日常が証(さとり)であり修(修行)です。


              ? 〈三帰戒・三聚浄戒・十重禁戒について〉


 はじめての今日、新しい私を生きましょう

 今の私は、去年の私、昨日の私ではない。
 未来の私、明日の私といっても、それは一瞬のことで、
 もう今の私、過去の私です。
 身体の細胞はたえず生まれて死んで、一時も同じでないから、
 いつも新しい私で、一分一秒たりとも同じ私でない。
 だから過去や未来にこだわらず、今の私を生きることです。
 自然界には、過去も未来もありません、
 生きとし生けるものは、みな今を生きています。
 人間だけが過去や未来にこだわっています。
   いつでも、どこでも、だれにでも 笑顔愛語  和願 愛語
   動物たちはそれぞれの方法で思いを伝えているそうです
   言葉で思いを伝えるのは、まさに人間らしいところでしょう

   慈悲すなはち、情け、あわれみ、いつくしみの心から
   ほとばしり出てくる
言葉が愛語です。

   愛語とは、やさしい言葉であり、親しみと思いやりのある言葉ですから、
   他の人の心をなごませ、喜びの気持ちをふくらませます。


   多くの動物がいるけれど、笑うのは人間だけでしょうか、
   チンパンジーやゴリラにしても、感情のこまやかな表現はあるが、

 
  笑うこと、笑顔の表情はないようです、
   笑顔も、人間らしいところでしょうか。

   だから、笑顔で人に接することができない人は、
   人間らしさを失いつつある ヒト なのかもしれません。


   愛語と笑顔は、互いを楽しくし、生きる希望と喜びの心を大きくします、
    笑顔で、やさしさの心で語りかけ、共に人生を楽しく生きましょう。


 
手をあわせ 心あわせて しあわせに     

 挨拶とは「禅家で門下の僧に問答して、その悟道・知見の深浅を試みること」が語源とされています。また、人と会った時にとりかわす言葉として、ふだん何気なく使っていますが「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」とは、もともと太陽(おてんとさま)に向かって手を合わせ、感謝の気持ちを朝・昼・夕にあらわした言葉だそうです。

 人は 「尊い仏の命」を我が身に宿していますから、自分を大切にしなければなりません。そして人は一人では生きていけませんから、自分が大切であるように、他の人をも大切に思わなければなりません。だから 挨拶とは言葉を交わして、お互いの「尊い仏の命」を拝み合う、そのように理解したいものです。

 お互いが同時に太陽に向かって、感謝の気持ちをあらわすことにおいて、お互いの心を通い合わせ、共に相手を思いやる、これが 「おはよう」 「こんにちは」「こんばんは」という挨拶の言葉でしょう。

 道元禅師は「あきらかにしりぬ、心とは山河大地なり、日月星晨なり」と諭されました。人間ばかりでなく 路傍の一木一草にも、そこに宿る仏の命の輝きを見つけ、手をあわせ、共に生きていることの幸せを感じて喜べるならば、ほんとうに幸せなことでしょう。
    を、 四摂法 布施 愛語 利行 同事 心

   つかみ取り、奪い取ろうと思う手を、合わす手に変えてみましょう
   小さな一歩から、
   まず社会や他人に迷惑をかけない生き方に徹することから、
   利他の生き方が始まる。

   道元禅師は 四摂法(布施・愛語・利行・同事)の実践こそ、
   利他の生活態度だと諭されました。

 「布施」 与えよう、物でも心でも
  
心清浄にして欲を離れ、生かされ生かしあうことに感謝しましょう

 「愛語」 語ろう、笑顔と慈悲の心で美しい言葉を
  いつでも、どこでも、だれにでも、やさしい慈愛の言葉がけをしましょう

 「利行他を生かそう、己の幸は他を利する願から 

  見返りを求めず無条件に他を利する行いをしましょう

 「同事」 共に生きよう、仏(真理)に目覚めようとする心を発して
  
あなたの苦しみは私の悲しみ、あなたの楽しみは私の喜びとしましょう

   自分本位の心を捨てて、世のため人のため、
   生きとし生けるもの全てのために尽くそうとする誓願をおこし、
   この四摂法(布施・愛語・利行・同事)を
   一歩でも半歩でも努力して実践することによって、
   自分自身にも苦しきことや悲しきこと、
   どんな困難をも乗り越えていける
   勇気と自信がそなわり、心も晴れる。

   欲ボケしてしまった自分を元の自分(仏)に戻しましょう。
   布施・愛語・利行・同事を日々に実践して、
   身に福が、心に徳がそなわるように、
   幸せな人、福徳円満の人になろうと心がけたいものです。
やさしい心、美しい心があれば、人は生きていけるでしょう・・・・・
           


        週間の日々の心の糧に       
        
           今日の願い

     世の中は 今日よりほかはなかりけり     昨日は過ぎつ 明日は知られず


 SUN 日曜日  慈悲(じひ) やさしさの心で
        この世のものはみな変化している、人の命は朝露の消えるが如し。
         無常なることに気づくとき、人は、はじめてやさしい心、
        思いやりの心、 人を許せるおおらかな心になります、
        かけがえのないこの命を慈しむ心が生まれる。


 MON 月曜日  布施(ふせ) 与えよう 物でも心でも
        自らが救われたいという願いがあるのならば、
        
まず他を救わんとする願いをおこすことです。
        自らを生かそうとするならば、他と共に生きることです。
        他を生かさずして、自らを生かす
ことはできない。


 TUE 火曜日  持戒(じかい) 生きよう 人間らしく
        「すべて悪をなさず、ありとあらゆる善きことは身をもっておこない、
        おのれの心を浄めんこそ、諸仏のみ教えなり」これは仏教の基本です。
       その意味を理解できても、それを実践するとなると、なかなか難しいことです。


 WED
水曜日  忍辱(にんにく) 耐えよう どんなことにも
        だれでも、無性に腹の立つことがあります、
        その時自分の呼吸は 激しく乱れています、自分を見失わないことです。
        背筋伸ばして、 大きく深呼吸すると、
        自分の仏さんが現れて腹立ちがおさまります。
          幸せとは、困難をどれだけ乗り越えられたかということでしょう。


 THU 木曜日  精進(しようじん) 努めよう 自分の仕事に
        生きていると確かに言えるのは、今この一瞬です。
          人が生まれてきたということは、大きな借りをしたことだ、
         人が生きていくことは、その借りを一生かけてかえしていくことだ。
         今に生きる、日々の生活が仏道です。


 FRI 金曜日  禅定(ぜんじよう) 落ちつこう 息ととのえて
      忙しい複雑な社会です、
          日常、つい欲に目も、心もくらみ、進むべき道を見失うことが多い。
          背筋のばして静かに坐り、ゆっくりと息を吐き、呼吸を整えると、
          心が安らぎ、冷静に判断ができる、人間関係もうまくいく、
          悲しみも苦しみも乗り越えられ、勇気と希望が湧いてくる。


 SAT 土曜日  智慧(ちえ) 目ざめよう 仏の道に
       船に乗って岸を見ていると、岸が動いているように見えたことがありませんか。
        自分の欲でものを見ると、全てが自分を中心に回転していると見誤ります。
        真実をそのままに見る、自我の色メガネでは、見えてこないものが多い。


     応無所住而生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)

毎朝一番に、背筋伸ばして肩の力を抜き、ゆっくりと息を吐き、呪文を唱える・・・

  今日は良いことがある、悪いことは起こらない、過去は考えない
 
 過度にストレスがかかっているのに「ストレスがない」と思っていないでしょうか。また、いやな出来事や悲しいこと辛く苦しいことばかりがストレスの原因とはかぎりません。結婚、昇進など本人にとってうれしいはずのことが、ストレスを生じることもあります。

 こうしたストレスは気づくのが遅れがちです、「何となく調子が悪い」といった身心の不調のシグナルを見逃さないことです。ストレスの原因の多くは生活習慣にありますから、ストレスになりやすい生活習慣かどうか、自分でチェックしてみましょう。

 ストレスに負けない心をつくるには、自分と向き合い、ストレスの原因がどこにあるのかなど、現状の問題点を冷静に洗い出してみることです。プラス思考で、無理をせずにゆっくりと取り組んでいくことです。

 応無所住而生其心(応に住する所無くして而も其の心を生ずべし)と金剛般若経にありますが、悲しみや他人への怒りの気持ちなど、いつまでも引きずっていても、なんら良いことにつながりません。一分一秒たりとも同じ私でない。だから過去にこだわらず、今の私を生きることです。

 水は方円に従うの言葉通り、水を方形に入れても円形に入れても三角の器に入れても、形は変わるけれど水であることにかわりはない。執着する心のはたらきがあってはならない、何ものにもとらわれない心で日々生きようと心がけることが、一番の健康法です。

     こだわらない ・ とらわれない ・ こころゆったり
         心身の疲れをいやし活力ある生活を


             生き方の心得三ヶ条


[その一 肩肘張らない] 背筋伸ばして姿勢正しく、肩肘張らずに、
       ゆっくりと息を吐く呼吸法で、心おだやかに生きましょう。


[その二 欲張らない]
   少欲知足、欲張らないで生きましょう。
      
(多欲の人は利を求めることが多いから、おのずから苦悩もまた多い
         少欲の人は求めることもなく、欲もないからわずらうこともない)

                 
[その三 頑張らない
]   快眠・快食・快便で、心身健やかに生きましょう。
       
   


 マガジン「仏教格言一日一言」

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